AQUAPONICS
-アクアポニックス- とは
アクアポニックスは、野菜の水耕栽培と魚の陸上養殖を掛け合わせた新農業です。
水槽の水が野菜の培地を通過することで、野菜の生育を助け、その過程で水が浄化され、きれいな水が水槽に戻るという、自然界において普通に存在する“共生環境”を再現しています。
- 環境にやさしい 世界を凝縮したような空間には、水と魚と野菜が共生するだけ。農薬や化学肥料を使わず、節水効果も土耕栽培の80%以上と言われています。
- 高い生産性 肥料代や作業負担が低くなり、有機栽培により単価も向上します。収量は土耕栽培の約150%を見込むことができます。
- さまざまな導入効果 単なる生産だけが目的ではなく、循環型農業を通した学び、観光コンテンツ、人々の交流の場としての可能性を秘めています。
我々の想い
なぜアクアポニックスなのか
令和元年10月12日、宮城県丸森町は未曾有の台風被害を経験しました。
丸森町の地域商社である私たち株式会社GM7も、オフィスをはじめ設備や商品など大きな被害を受けました。
復旧・復興には想像以上に時間を要することがわかりましたし、特に生活に直結する「食料」の確保の重要性を再認識することができました。
この経験を活かし、私たちが地域のためにできることを考える過程でたどり着いたヒントがアクアポニックスでした。
生きるための農業で、地域が活きる可能性を探る。被災の経験を活かし、私たちは新しい一歩を踏み出します。
齋理屋敷とアクアポニックス
私たちは丸森町のランドマーク「齋理屋敷」を指定管理者としてお預かりしています。齋理屋敷は、江戸後期から昭和初期に7代にわたって栄えた豪商・齋藤家の屋敷跡です。この地で数々の新規事業に取り組みましたが、創業事業である反物販売だけは一度も止めることがありませんでした。
先代から引き継いだ事業を大切に育て次代に託す。循環の精神が宿るこの地において循環型農業に取り組むことは意義深く、親和性が高いと私たちは考えます。
アクアポニックスの可能性
循環型農業を学ぶ
気候や季節に左右されることなく新農業施設を見学することができます。
魚が餌を食べて排泄をする。養分を含んだ水を野菜が吸収し、水をきれいにする。その水がまた水槽に戻って魚の育成環境を整える。という一連の流れを1つの施設の中で実際に見ながら学ぶことができます。
災害等に備える
あの日の苦労を繰り返さないために、日ごろからできることを皆さんと共に考えて備えます。
自治体や自主防災組織等の視察の受入れや企業のBCP対策研修の受入れなど防災学習分野でも地域に貢献します。
ビジネスの種を創出する
被災後に困ったのは食料問題だけではありませんでした。その根幹となる農地被害が深刻で再び作付けできるまでに2年の時間を要しました。
災害に強い農業、収益が増える農家の皆さんが増えることもこの事業の狙いです。循環型農業に関する情報を多くの皆さんと共有することで経済の活性化にも寄与していきます。
食で笑顔をつくる
丸森町は、「作ることができない作物はない」と言われるほど気候や環境に恵まれています。豊かな大地で育たられた地域の作物とアクアポニックスで育てられた野菜と魚で地産地消の一皿を。安心安全な食材で笑顔の循環をつくるのも私たちの使命と捉えています。
丸森アクアポニックス
見学プラン
丸森アクアポニックスは、一般的な見学だけではなく、ガイド付きのツアー形式の見学にも対応しています。
小学生の校外学習、自治会の小旅行や企業研修まで、ご要望にあわせて「サーキュラーエコノミー」を体験・体感いただけます。
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教育機関向けプラン
校外学習や修学旅行に適した約50分の学習プランで、社会(昔の仕事や歴史)、理科(庭園の草花の観察や動植物の生育)、防災学習(建物の工夫や防災対策)及びSDGs(ものを大切にする、環境負荷を減らす)等を複合的に学ぶことができるプログラムです。ご希望により時間の短縮・延長や通年体験(※オプション)も選択可能です。
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企業向けプラン
企業の視察研修や新規事業チームビルディング研修に適した約140分のプランです。齋理屋敷の一般的な見学に加えて、齋理屋敷におけるSDGs視点の取り組みや、齋藤家(齋理屋敷)のビジネスの歴史及び地域貢献・社会貢献等についても学ぶことができます。あわせて企業・個人事業主を問わず、ワーケーション型の研修のご希望にも対応可能です。
プラン内容(教育機関向け・企業向け 共通)
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齋理屋敷の歴史・生活・文化
江戸後期から昭和にかけて7代にわたり栄えた豪商齋藤家の屋敷跡である「齋理屋敷」。その歴史を紐解きながら、屋敷に残る生活の跡、生活の工夫、地域の文化についてガイドがおもしろおかしく案内します。
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防災
なぜ石でお風呂を作ったのか?敷地が傾斜しているのか?こんなにもたくさんの蔵があるのか?など、約200年の間ここに在り続ける齋理屋敷の秘密を学びながら、自らが自らを守るヒントが得られるかもしれません。
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循環型農業
次々に新しい事業を手掛けた齋理屋敷歴代の当主。その起業家精神を継いで取り組み始めた新農法アクアポニックスを軸に、持続可能な事業や新しい農業について自ら考えるきっかけを得ることができます。
教育機関向けオプション
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アクアポニックス体験
陸上養殖と水耕栽培を掛け合わせた新農法アクアポニックス。植付け・育成・収穫などの体験を通して理科や社会の学習が可能です。あわせて台風の被災体験から得た防災の気づきについても共有することができます。
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食育
自ら育てた野菜を収穫し、調理して食べるという一連の流れを体験することができます。生育の過程で食物連鎖を学ぶことや育成に関わる人の顔が見えることで安全安心な食の重要性を学ぶことができます。
その他
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学びや仕事に適した環境
敷地内に4か所のWi-Fi接続ポイントがあるため、快適な通信環境のもと勉強や仕事にあたることができますし、随所に椅子やテーブルが配置されているほか、電源の貸し出しも可能なため好きな時にお気に入りの場所で作業に集中することも可能です。
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長期滞在も可能
施設の周辺には地場産品直売所・飲食店・スーパーやドラッグストアもあり、食事等の心配をすることなく滞在が可能です。また、施設から徒歩3分の所に簡易宿所、車で10分の所にホテルもあることから、数日にわたる長期滞在や合宿等でのご利用も可能です。
その他、ご要望にあわせて、カスタマイズも可能です。
まずはお気軽にお問い合わせください。